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今回からしばらくは、そこで、これから「ディベートをいかに現実のビジネスに応用するか」という視点で話を進めてきたいと考えています。
 
 
------------【第1部:ディベート基礎・応用編】-----------------------------

 

 

読売新聞を読んでいて、早大が新入生を対象にした「日本語の文章講座」を行うとの報道を見つけました。

 

その背景には、「理路整然と話したり、書いたりすることが出来ない学生が増えているためで、日本語で論理的に表現する力を身につけさせるのが目的」であるというのです。

 

 

「新入生に「日本語の文章講座」、論理的思考力を育成早大

 

 学生の日本語力を引き上げようと、早稲田大学(東京都新宿区)では、来年度から、新入生を対象にした「日本語の文章講座」を行う方針を決めた。

 

 理路整然と話したり、書いたりすることが出来ない学生が増えているためで、日本語で論理的に表現する力を身につけさせるのが目的。数年後には、約1万人の新入生全員を対象に実施したいとしている。

 

 早大ではここ数年、「学生たちの論理的に考え、表現する力が落ちている」といった指摘が教員らから相次いでいた。ある教授は、「ゼミで議論をして も、自分の思いこみや考えを言いっぱなしの学生が多い。意見の論拠や、反対意見よりどう優れているかなどをきちんと説明できないので、議論が深まらない」 と嘆く。

 

 早大はほぼ全員の学生を対象に、英語でリポートを書かせたり、議論させたりする少人数の英語教育を行っているが、講師陣からは「まずは、日本語でしっかり議論できる力がないとダメ」といった意見も出ていたという。

 

 日本語で考える能力が落ちている背景について、早大は、読書量が減っていることやメールでのやりとりで短い文章しか書いていないことがあると分析。学生の論文の添削指導を丁寧に行うことで、日本語で考え、表現する力を向上させることを決めた。

 

 「日本語の文章講座」では、2か月間、毎週違う課題が与えられ、添削は、日本語を専門的に学んだ早大の大学院生が担当。論文の提出と添削はインターネットを通じて行うことが検討されている。一つの新聞記事に対し賛成や反対の立場から書かせたり、自分で決めたテーマについて論理構成を意識して記述させたりするという。

 

 初年度となる来年度は2000〜3000人を対象に行うことを予定している。

 田中愛治・教務部長は「日本語で論理的に考え、書いたり、話したりする力はすべての学問の土台。日本語を使いこなす力をしっかりと磨くことで、その後の専門教育が充実するはず」と話している。」

200710191436  読売新聞)

 

 

早大といえば、日本でトップレベルの大学です。

 

その難関を突破した学生でさえ、論理的思考ができなくなっているというのは、大変大きな問題です。

 

その兆候として、ある教授は、「ゼミで議論をして も、自分の思いこみや考えを言いっぱなしの学生が多い。意見の論拠や、反対意見よりどう優れているかなどをきちんと説明できないので、議論が深まらない」と指摘しているのです。

 

 

私的に言えば、その対策案に興味を持ちました。

 

それは、「日本語の文章講座」であり、その講座では、2か月間、毎週違う課題が与えられ、一つの新聞記事に対し賛成や反対の立場から書かせたり、自分で決めたテーマについて論理構成を意識して記述させたりするというのです。

 

 

これは、まさしく私が、提唱し続けている、ディベートそのものではないでしょうか?

 

 

早大と言う日本のトップレベルの学生でさえ、「日本語の文章講座」だという現状の問題もさることながら、その対策が、私がディベートの普及を目指し、メルマガを続けていた方向性と一致したことで、とても感慨深い報道でした。

 

 

 

なお、早大に通っていれば、「日本語の文章講座」が受けられたのに、と嘆くあなたに。

 

実は、同様の方針のディベート通信講座を開講しておりますので、下記で詳細をご覧ください。

 

http://debatekk.com/default.files/Page535.htm

 

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-------【第2部:ディベート入門編】--------------------------------

 

第7回   三段論法を応用する(2)

 

さて、前回は三段論法を実際の問題にどのように適用するかを学びました。

 

今回も、さらに理解を深めるため、次の課題を取り上げてみましょう。

 

 

問題:次の会話において課長さんの推論はどのような構造になっていますか?

 

 

課長「おいおい、Aくん」

Aくん「はい、課長、なんですか?」

課長「君は困ったことをしてくれたね。私に了解も得ずに、得意先にOKと伝えたそうじゃないか。」

Aくん「は、はい。」

課長「大切なことは上司の了解を得てから得意先に回答をするのは、会社人としての基本だよ。こんなことをされたのでは、私の立場が無いよ。本当に困ったことだね。」

 

 

さて、課長さんの推論は三段論法を使うと解りやすくなります。

 

ここでも一度三段論法が何かを振り返って見ましょう。

 

三段論法は3つのステップからなります。

1)  A---B

2)  B---C

3)  従ってA---C

 

 

では、この三段論法を課長さんの推論に当てはめてみましょう。

 

 

一般的に(A---C)は簡単です。何故なら、これが結論なり主張になるからです。

 

では、課長さんの主張は何でしょうか?

 

そうです、「Aくんは大切なことは上司の了解を得てから得意先に回答をすべきだ」ですね。

 

するとACが決まったことになります。

 

A: Aくん

C: 大切なことは上司の了解を得てから得意先に回答をすべきだ

 

ではBは何でしょうか?

 

課長の発言を良く見てみると「大切なことは上司の了解を得てから得意先に回答をするのは、会社人としての基本だよ」とあります。

 

これが、(B---C)になるはずです。

 

Cは既にわかっていますね。するとBは何になるでしょうか?

 

そうですね、「会社人」ですね。

 

全体を三段論法にまとめると次のようになります。

 

A---BAくんは会社人である。

 

B---C)会社人は、大切なことは上司の了解を得てから得意先に回答をするのは基本だ。

 

A---C)従ってAくんは大切なことは上司の了解を得てから得意先に回答をすべきだ(った)。

 

とても明快ですね。

 

こうしてみると、多くの論理がこの論三段論法で分析ができるということがわかります。

 

三段論法の応用と反駁は、ディベート入門 イーブック第一巻に多くのケーススタディ共に詳細に解説されておりますので、ご参照ください。

 

 

 

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読者 大学院修士課程 O様からの感想です。

 

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